分骨とは名前の通り、故人の遺骨を2か所以上の場所に分けて納めることを指します。
分骨を行うケースとして、本山で祀っていただく場合や、先祖代々の菩提寺が遠方にあるため、近場にお墓を建ててお参りに行けるようにするといった場合があります。
分骨することが宗教的に問題がないかについて懸念がある人も多いようですが、仏教の観点から考慮しても問題がないこととされています。
分骨は、遺骨を納骨する前に分骨する場合と、既に埋葬されている遺骨を分骨する場合がありますが、既に埋葬されている遺骨を分骨する場合は墓地の使用権所有者の許可が必要であったりして、非常に大変な作業になることが多いので、分骨をする予定があるときには遺骨を納骨する前に分骨する方が良い方法になります。
遺体を火葬する前に、葬儀社の担当者に分骨をしたいという意向を伝えておくと、分骨するための骨壷を用意してもらえます。
そして、遺族にとって自分たちの持ち物という認識を持つかもしれないですが、あくまでも遺骨となりますので法律に従って取り扱う必要があります。
大切な遺骨を入れるための骨壺。
骨壺にも墓石と同じようにさまざまな種類があるのですが、多くの場合はまず「サイズ」を基準にして選ばれています。
例えば、同じ日本でも関東と関西で大きさに若干の違いがあるのはご存知でしょうか?
関東では、遺骨のすべてを収骨するが、関西では主要部分のみを収骨するのが一般的とされており、そのために関西では6寸、関東では7寸の骨壺が使用されることが多いようです。
故人が大柄か小柄かによっても変わってきます。
また、納骨堂やお墓の納骨スペースの大きさに合わせて選ぶ必要があり、場合によっては骨壺が入らないということもあるので気を付けなければいけません。
納骨用の骨壺とは別に、分骨をしたり手元に残して供養するための小さめのサイズもあります。
サイズが決まると、次は色柄や形を選びます。
最もオーソドックスなのは白一色の白切立ですが、花の絵が描かれていたり故人の名前やメッセージなどを刻印してくれるタイプもあります。
他にも陶器・石・ガラスなどと素材も様々。
骨壺に色形の決まりはないので、自由に選びましょう。
ペットは飼育している間は非常に心が癒されます。
しかし、死んでしまった場合は、その亡骸をどのようにするのか迷う方も多いことでしょう。
亡骸は、一般廃棄物として扱われるので、自宅の庭に埋葬することも可能ですが、ペットは通常、家族の一員として生活しているケースがほとんどですので、飼い主としてはゴミの一部の様に扱いたくはないと思うのが一般的と言えます。
その際、他のペットと一緒に火葬する合同火葬や個別に火葬する個別埋、飼い主立会いのもとに火葬をする立会い葬などがあることを覚えておくと良いでしょう。
一人で処分するには非常に気が引ける人もいるでしょうし、またペットの火葬についてはある程度しっかりとした手続きを経ないで行うと、法律に違反するケースもあります。
その他にも、火葬後にペットの遺骨を持ち帰って、自分たちで供養したいと考える人もいるはずです。
ペットの遺骨は宗教上の理由や使用規定などで禁止されていないか墓地管理者に確認する必要があります。
最近は少子高齢化の影響で、お墓を受け継ぐ人がいなかったり無縁仏となるなど、様々な弊害が生じています。
その一方で、檀家以外に墓石を置くスペースのみを提供する霊園など、以前とは違ったお墓のスタイルも登場しています。
特に自分達のオリジナルのデザインで作るデザイン墓石は新しいお墓の形と言えます。
デザイン墓石では、形だけでなく、刻む言葉やお墓の全体の大きさも自由にできることから、個性的で、個人の理想を形にしたお墓と言えるでしょう。
故人が好きだった座右の銘などを刻んだり、従来に比べてお墓に個性を持たせることで、より故人を身近に感じることが出来るようになったとも言えます。
とは言え、いわゆるオーダーメイドですから、納期に余裕のある方でなければ製作は難しいと言えます。
和型墓石や洋型墓石と比べ、形状の打合せも必要であるし、製作時間もかかることから、遺族間でしっかりと相談し意思疎通を図ることも必要となります。
墓石というと日本では、仏教的な長方形の墓石がスタンダードですが、洋型墓石を選ぶ人も多くなってきました。
では、近年よく立てられる石碑である洋型墓石が何故選ばれているのかというと、「背が低く安定していて、形が柔らかい、どっしりしているなどの理由から好まれている」などの理由があるからです。
墓石というのは、故人そして残された家族の想いが込められているものです。
柱のような墓石ではなく、板のような墓石にすることで、正面に文字をバランスよく入れられることも、好まれる理由の一つといえます。